お客さま 一人ひとりの「安心」のために親身なサポートをいたします。
- 不動産登記
- 裁判事務
- 商業登記
- 成年後見・財産管理
- 相続・贈与
- 債権・動産譲渡登記



司法書士という仕事を知ったきっかけは平成14年のことでした。当時、私は香川県高松市で金融機関に勤めていました。登記手続きの依頼のために、お客様とある司法書士事務所を訪ねたときに、偶々、そのお客様が大事に保管していた権利証を司法書士に預けているところに遭遇し、司法書士とは、命と同じくらいの価値のある権利書を信じて預けてもらえる仕事なんだな、と、強く印象に残りました。平成15年に会社を辞めて、司法書士試験に専念し、平成16年に合格することができました。合格直後、浜松市内の司法書士事務所に就職し、平成18年には司法書士登録もしました。同事務所に7年間勤務した後、平成24年に独立開業、その3年後の平成26年に法人化、そして令和6年、法人の名称を「本木司法書士法人」と変更し、事務所所在地も移転します。
司法書士試験に合格した平成16年から20年、夢中で駆け抜けてきました。特に独立開業した後は、不安や葛藤がたくさんありました。家族、多くの先輩、後輩に励ましていただきました。私は、これまで一人で仕事をしてきたわけではありません。一人ではこんなに長い間続けることはできなかったと思います。私は、これまで、多くのお客様に出会い、育てていただきました。今後もこれまでの感謝の心を忘れず、培った経験、知恵を、業務を通じてお客様各位にお返ししていきます。
最後に一言。まずは、坂の上の雲(司馬遼太郎)から引用します。「軍艦というものはいちど遠洋航海に出ると、かきがら(原文には傍点あり)がいっぱいついて船足がうんとおちる。人間も同じで、経験は必要だが、経験によって増える知恵と同じだけのかきがら(原文には傍点あり)が頭につく」。私は、大学生のときに、この本と出会い、このくだりに触れました。以来、事ある毎に、いつも戒めをもって、ここに戻っています。私個人は、ここは、経験は積み、固定観念は捨てる、と、理解しています。また、同じくだりの中には「知恵だけ採って、かきがら(原文には傍点あり)を捨てるということは人間にとって大切なことじゃが、老人になればなるほどこれができぬ」とあります。私は、これに逆らうよう挑戦していきたいと思います。そして、かきがらを捨て、経験によって増えた知恵に基づく業務をお客様に提供していくことを目指します。
本木司法書士法人を、これからもご愛顧くださいますようお願いします。


新型コロナウィルスの影響で、以前と比べ何かと制限された生活を送られている方も多いと思います。
私どもの業務を行っていく上での影響は、依頼者や関係機関の担当者と直接お会いする機会を必要な場合に制限せざるを得ない場面が増えていることです。その対処方法の一つとして連絡手段を電話、FAX、メールや手紙などに置き換えています。
そんな中、直接お会いして話せば、意思疎通もできやすいのですが、代替手段では、伝え方に工夫を凝らせないと意図がしっかり伝わらないことがあります。例えば、文書だけでは受け取る側によっては冷たく感じてしまわないかと気を遣います。特に継続案件の代表である後見業務では、会っていたからこそ、信頼関係も築けていた方もいるのですが、面会制限が続くと、信頼関係を築く前の「初めまして」と挨拶をした状態に戻っていないか心配です。
少し話しはそれますが、私は、業務を行って行く中で、当初の見込みより時間と手間がかかり、もしくは予想できなかった問題が生じてしまい、くじけそうになることが時々あります。そのようなときはいつも、依頼者の強い意志が、私の背中を押してくれます。
私どもの業務は、依頼者との意思疎通と信頼関係の上に成り立っていることをつくづく痛感しています。
社会全体が、今まで経験したことのない事態に直面している中、私どもの日々業務の進め方に工夫することは、致し方のないこととして、意思疎通と信頼関係の構築について知恵を絞っていきたいと思います。